入浴介助で起こりやすいトラブル4選!事故の予防策とは?
入浴介助時は、トラブルが起こりやすい場面です。お風呂での事故例は多く、介護現場でも一つの問題となっています。
事故を予防するためにも、実際に起こりやすいトラブル事例と予防策について紹介します。
介護施設の方も、最近介護を始めた方も、これから介護を行う必要がありそうな方も、ぜひこの記事を参考にしながら、お風呂介助を行ってみてくださいね。
【入浴介助時に起こりやすいトラブル】
高齢者や体が不自由な方のお風呂介助時は、トラブルが起こりやすいです。
健康的な人であれば、お風呂はゆったりと寛げる空間でしょう。しかし、足腰が弱っている高齢者の方など、一人で入浴するのが難しい方にとっては、水場であり石鹸やシャンプー・リンスなどでつるつる滑ってしまうなど危険が伴う場所です。
実際、介護現場でも入浴介助時の事故は多く見受けられます。主にお風呂の介護をしている際に起こりうるトラブルは、以下の4つです。
- お風呂場の転倒
- 浴槽で溺れてしまう
- ヒートショック
- やけど
お風呂場での転倒は、一番多い事例です。足腰が弱っている高齢者にとって、濡れた浴室の床は滑りやすく危険な場所です。
頭や打ちどころが悪いと最悪な事態も考えられるので、最も注意しなければなりません。
骨折になり、治るまで時間がかかってしまうとどうしても体が動かせず、筋力が衰えて骨の回復後も動きにくくなってしまったり、そのまま寝た切りになってしまうケースもあります。
また、浴槽に浸かっている時、人の体は浮力によって自然と浮き上がっていきます。私たちは普段無意識のうちにバランスをとって浮かないようにしていますが、筋力が弱っている方はバランスを保つのが難しいです。気づいたら体が浮き上がり、その反動で顔がお湯に浸かってしまう危険性があります。気を付けていても、そういった突然のトラブルにおいては、人はパニックに陥ってしまうと簡単には抜け出せません。
【お風呂のトラブル予防策】
上記でご紹介したように、入浴時はさまざまなトラブルが予想されます。予めトラブルが起こりうることを想定しておくと、お風呂時のトラブル予防につながります。
POINT① 移動時は周囲に注意する
浴槽を移動する際は、手を持ってあげるのはもちろんですが、床にも意識を向けましょう。いくら手で支えていても、床が石鹸で滑りやすくなっている状態だと、思わぬタイミングで足を滑らせてしまうかもしれません。移動時は介助者はもちろんのこと、周囲にも配慮しましょう。
POINT② 目を離さない
入浴時は、どんな事故が起きるかわかりません。目を離した一瞬のすきに転んでしまうこともありえます。事故が多い場所だからこそ、片時も目を離さないようにしておきましょう。
POINT③ 健康状態を把握する
体調が悪い時は、普段は問題のないお風呂環境でも逆上せてしまいやすいです。血圧のコントロールが難しくなっている高齢者だと、意識障害を起こしてしまう可能性もあります。体調が優れない時は、ヒートショックを引き起こしやすいので無理にお風呂に入れないようにしましょう。
POINT④ 湯加減に注意する
高齢者がヒートショックややけどを引き起こしてしまう原因の一つは、お湯加減です。湯加減は人によって、その日によってベストの状態が変わります。介助する側にとって心地良い温度でも、当人にとっては熱すぎる場合もあります。
まずはお湯に触れさせて、問題ない温度か確認しましょう。そのうえで、一定の温度でシャワーや浴槽のお湯を入れるのがベストです。ただし、昔のお風呂だと突然温度が変わってしまい、熱すぎるお湯が出たり、水になったりと温度がバラバラになりがちです。
シャワーを浴びせていたら突然熱くなって、心臓に負担がかかってしまったという事故もあります。お風呂介助をするならば、お湯の温度を一定にできる環境が必要です。エコキュートなら、定期的にお湯の状態を確認しなくても簡単にお湯の温度が調整できます。入浴介助が必要な方にとって、心地いい温度で入ってもらえますよ。
POINT⑤ 「思いやり」のこころ
裸でいるということは、物理的にも心理的にも無防備で不安や抵抗感が出ます。対家族であっても、いつも介助してもらっているヘルパーさんであっても、やはり気恥ずかしかったり、遠慮してしまう気持ちがあるものです。
ここ、痒くないかな。もう少し力は強いほうがいいかな。と、いろいろ気持ちを巡らせてあげましょう。
全身浴が難しい方には、足だけでもさっぱりさせてあげるとすっきりしてもらえますよ。
そして、介護されているご本人にも「自分への思いやり」として、無理をし過ぎない介護でほどよく周りを頼ってくださいね。
【まとめ】
お風呂の介護現場には、さまざまなトラブルが起こります。健康な私達と同じ感覚で見てしまうと、ふとした瞬間に事故が起きるかもしれません。今回紹介したトラブル例を頭に入れながら、予防策を実践してみてください。お風呂が心地良い状態になれば、入浴介助が必要な方も気持ちよくお風呂時間を楽しめ、介護にかかる負担が減らせますよ。
いつも介護、お疲れ様です。みなさんの介護ライフが少しでも楽になりますように…
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