エコキュートで湯切れが起きるのはなぜ?対策方法と賢い使い方
エコキュートを使っていると湯切れが起きて不便、と感じている方もいるでしょう。ネットでエコキュートは湯切れが起きると聞いて、導入を諦めようとしている方もいるかもしれません。でもあきらめる前にちょっと待って!
この記事ではなぜエコキュートが湯切れするのか?対策と、湯切れしないための使い方を紹介します。正しい使い方をすれば、湯切れを起こさずに使えますよ。
【エコキュートの湯切れとは?】
エコキュートの湯切れとは、お湯が出なくなってしまう現象のことです。エコキュートは、タンク内の水とヒートポンプユニット内で熱を吸収したCO2を熱交換し、お湯を沸かします。
この仕組み上、お湯を使うには、エコキュートのタンク内のお湯が沸くのを待たなければなりません。この空白時間が、『湯切れ』です。
通常エコキュートには、湯切れが起きないように自動沸き増し機能がついています。しかし、「エコキュートは湯切れを起こすから使いにくい!」といった声も見受けられます。なぜ、湯切れが起きるのでしょうか?
【エコキュートで湯切れが起きるのはなぜ?】
エコキュートで湯切れが起きるのはどうしてでしょうか?考えられる原因を紹介します。
▼タンクの容量不足
エコキュートは事前にお湯を沸かし、タンクに貯蔵します。そのタンク内のお湯を使い切ってしまったら、再びお湯を沸かさなければお湯は出てきません。
エコキュートは蛇口をひねればお湯が永遠に出るわけではなく、貯蔵できるタンク容量が決まっています。
エコキュートには、5つの容量タンクがあります。
- ひとり用:150-200ℓ(最大365ℓ使用可能)
- 2~4人用:300ℓ(最大608ℓ使用可能)
- 3~5人用:370ℓ(最大750ℓ使用可能)
- 4~7人用:460ℓ(最大932ℓ使用可能)
- 5~8人用:550ℓ(最大1115ℓ使用可能)
※サイズ表記と最大使用可能容量が違うのはなぜ?
エコキュートはタンクに決められた容量の『熱湯』を貯め置きしています。タンクに入っているお湯の温度は60~90度にもなるため、実際にお湯を供給する際には、水を混ぜて設定された温度で給湯を行っています。そのため、貯湯タンクユニットの容量が実際に使える湯量と同じというわけではないのです。
使用可能湯量に幅が出てしまうのも、このように薄めて混ぜて使うからが理由で、給湯する際の設定温度が高ければ使用できる湯量は減り、外気温によっても水の温度が変わるため、季節によって使用可能湯量に誤差が出ます。最大使用可能湯量の目安は、ざっとお湯の量の倍近い水道水を混ぜることが多いため、このような数字となっております。
一般的には、370リットルと460リットルを使う家庭が多いです。上記に人数の目安が書かれていますが、家庭によって使うお湯の量は異なります。
現在使っているタンク容量だと、頻繁に沸き増しをしなければならない!湯切れをよく起こしてしまう!という方は見直しが必要です。
特に、頻繁に昼間に自動沸き増し機能を使っているならば、容量をワンランク増やすといいでしょう。昼間に沸きましを繰り返す方が、結果的に支出が増えます。
▼いつもより多く使った
来客が多かった時など、イレギュラー的に多く使った場合も湯切れを起こしやすいです。普段は家庭で使う容量分沸くように設定されているため、イレギュラーが起きると不足します。もしくは、お子さんが大きくなって日常的に使うお湯が増えてきた、ペットの成長が著しくお風呂の回数が増えてきた、などもよく聞く理由の一つです。
普段は湯切れを起こさないけれど、たまに湯切れが起きる時は、その日の使用状況を振り返ってみてください。
ここ最近湯切れになる回数が増えてきたな…という場合にも、ここ最近の状況を振り返ると家族の意外な成長が隠れているかもしれません!
【エコキュートでできる湯切れ対策!】
湯切れしてしまわないために、今からできる湯切れ対策をしておきましょう。
▼使用量が増える時は設定を変えておく
エコキュートには「おまかせモード」があります。これは、普段の家庭の使用状況から、エコキュートが自動で最適な湯量を沸かしてくれるものです。最適な量を沸かしてくれるため、節約になり設定変更などの手間が省けます。
しかし、予め湯量が増えるとわかっている時は、一度設定を解除しておきましょう。万が一の湯切れを阻止できます。頻繁に湯切れを起こす方は、定期的に設定を変えるのも一つの手です。
▼沸き増しする
来客が来た時やお湯をたくさん使う時は、沸き増しを使うのも一つの手です。沸き増しは、タンクのお湯を手動で満タンにすることです。急なタイミングでお湯が必要になった時に使えます。
ただ、沸き増しは普段のお湯にプラスお湯を沸かすため、電気代は高くなりがちです。緊急対策として覚えておくと良いでしょう。
▼追い焚きを使わない
家族がお風呂に入る時間がバラバラな家庭は、誰かが入るたびに追い焚き機能を使いがちです。追い焚きは節水になり、すぐにお風呂を温められるので便利な機能です。
しかし、追い焚き機能はタンクの中の熱でお湯を温め直します。熱をたくさん使うと、タンク内のお湯の減りが早くなります。
お風呂を温め直す時は、高温足し湯機能を使いましょう。熱いお湯を注いでくれるので、お風呂が温まる速度が早く、タンク内の使用量を減らせます。
【万が一湯切れを起こしてしまったら!】
エコキュートに慣れていなかったり、お風呂に入ろうとしてお湯が出なかったりしたら焦ってしまいますね。
湯切れが起きた時は、台所のリモコンに付いている「沸き増し」や「満タン」ボタンを押せば、エコキュートがお湯を沸かしてくれます。
再び沸くまでに時間はかかりますが、お風呂が入れなくなる心配はありません。
【まとめ】
エコキュートが湯切れする原因と対策について紹介しました。湯切れを起こすと聞いて、エコキュートを諦めていた人もいるかもしれません。正しい使い方をすれば、湯切れを起こさずに快適にお風呂に入れます。
エコキュートに搭載されている機能を上手く使いながら、最適なタンク容量の物を使ってみてください。そうすれば、湯切れの心配がなくなりますよ。
【エコキュートへの交換は私たちへご相談を!】
さて、いかがでしたでしょうか?エコキュートで毎日快適なお風呂時間を!
他の給湯器からエコキュートへの交換を検討されている方、もしくは既にお使いでもだいぶ年月が経っていて寿命が近いかも…?とお思いの方、ちょっと動作がおかしいな?と思ったら、給湯器の寿命を確認してお早目の交換をご検討ください!
今、メーカー様からの値上げがある時期に差し掛かっており、お値段もだんだんと変更になる可能性があるので、まずはお気軽にご相談を!