ブレーカーがすぐ落ちてしまう3つの原因と対処法

こんにちは、いわき電気博士です。ご家庭の電気配線にまつわる設置から修繕までを行う弊社では昨今、ブレーカーが落ちてしまうトラブルについてのご相談を多数承るようになりました。したがって今回はブレーカーがすぐ落ちてしまうトラブルについて原因と対策を紹介していきたいと思います。

そもそもブレーカーとは?

一般的に言われているブレーカーとは、分電盤を指します。電力会社から各家庭に送られた電気を各部屋に分配する装置です。電気容量がオーバーした時など、事故にならないように自動的に電気を切り、住まいの安全を守ります。
日本では多くの一般家庭のブレーカーがアンペアブレーカーと言われています。それらはまた、親ブレーカーと子ブレーカーに分かれます。

親ブレーカー

 1、アンペアブレーカー

アンペアとは電化製品を動かすのに必要な電流量を指します。電力会社と契約したアンペア(電流)以上の電気が流れると自動的にその動きを止める装置です。電力会社によっては設置が不要です。電力会社が一般的なご家庭へ供給するアンペア(電流)は30〜60Aと言われています。

2、漏電ブレーカー(主幹ブレーカー)

ご家庭に張り巡らせた電線や家電製品が万が一に故障などして漏電した時、その異常を感知して、自動的に電流の動きをとめ、火災や感電の事故などを防ぐ安全装置です。

子ブレーカー

子ブレーカーは分電盤から各部屋、あるいはコンセントに流れる電気を制御する装置です。万が一、1つのコンセントで容量以上の電気が流れた時に、その回路のみを遮断し、家全体の電気が止まるのを防ぐ働きをします。一般的には1つのコンセントで1500W(消費電力)まで使うことが出来ます。

ブレーカーがすぐ落ちる原因はなぜ?

ブレーカーの落ちる場所によって、原因は違います。

 1、子ブレーカーが落ちる場合

原因は子ブレーカーから分岐した先のコンセントで一度に容量以上の電気を使おうとしたのが主な原因です。
多くの一般家庭で子ブレーカーのコンセント1つに流せる電力の限界は1500Wと言われています。しかし、コンセントの穴が複数あるからといって、例えばそこに1400Wの電力を消費する電子レンジと1350Wの電力を消費する炊飯器のプラグを差込み、同時に使用すればどうなるでしょうか。一度に必要とする消費電力が2750Wとなって一瞬で子ブレーカー1つで使える電力の限界を超えてしまいます。その結果、使用制限のためにブレーカーが落ちます。

2、親ブレーカーが落ちる場合

親ブレーカーにはアンペアブレーカーと漏電ブレーカーがあります。

①アンペアブレーカーが落ちている場合

多くの一般家庭で使える電流量は60Aと言われています。これはつまり、各部屋で使える電流量のトータルを表しています。例えば、寝室でクーラーを使い、今でTVを観ている時に電子レンジやドライヤーなど、電力の大きな電化製品を一斉に使用すると、家中が必要とする電力が電力会社と契約している電力の許容量を超えてしまいます。したがって、これ以上は契約上に無い量なので電力を使わせないとしてアンペアブレーカーが落ちます。

②漏電ブレーカーが落ちている場合

家の中に張り巡らされている電線や家電製品のケーブルなどが傷ついていたり、劣化を起こしていたりすると、正常な電気の通り道から電気が逃げ出してしまうことがあります。これを漏電と言い、防ぐために漏電ブレーカーが落ちています。漏電を放置していると感電の危険性や火災の原因となり得ますのでブレーカーを戻す前に漏電している箇所を取り除いてからにしましょう。

ブレーカーが落ちた時の対処法は?

対処法も親ブレーカーが落ちたか、子ブレーカーが落ちたかで変わっていきます。

1、子ブレーカーが落ちた場合

■自分でできる対応策
隣の部屋のコンセントが使えるようであれば、そちらのコンセントを使用することで解消できることがあります。特に電子レンジ、ドライヤー、電気ケトルは電力の消費量が多いため、別の子ブレーカー由来のコンセントを使用することでブレーカーが落ちにくくなります。
■いわき電気博士が行う修繕
上で述べた対応策でもお悩みが解消しない場合、弊社では隣の部屋(別の子ブレーカー由来)からコンセントを引っ張る工事を行うか、子ブレーカーを増やす工事を行い、子ブレーカーの負担を下げることでお悩みを解消します。

【工事期間】
1日
【工事費用】
隣の部屋からコンセントを引っ張る工事の場合
8,000円

子ブレーカーを増やす工事の場合
15,000円

2、親ブレーカーが落ちた場合

①アンペアブレーカーが落ちた場合

■自分でできる対応策
電力会社に電話して「ブレーカーがすぐ落ちる」と伝えると電気の容量(アンペア数)を無料で増やしてくれることがあります。ダメで元々、電気工事会社に相談する前にまず電話をしてみましょう。その際に電力会社の方が家に来てブレーカーを交換できるか確認します。電線に問題が無ければブレーカーの交換工事も無料で行ってくれます。
家中に張り巡らされている電線が細すぎる場合や、電線の本数が足りない場合は電力会社も対応してくれません。そういった時は電気工事会社を探す必要があります。

■いわき電気博士が行う修繕
電力会社が電気の容量(アンペア数)を上げる工事までは応じてくれなかった場合、弊社ではブレーカーの容量変更工事を行います。その際、家の中に電気を引き入れている電線を交換する必要があります。

②漏電ブレーカーが落ちた場合

■自分でできる対応策
漏電箇所の特定をしましょう。まず、子ブレーカーを全て落とします。次に、親ブレーカーをオンにします。そこから順番に子ブレーカーを上げていきます。この時、漏電している箇所の子ブレーカーを上げるとブレーカーが落ちます。これによって漏電箇所が特定されます。

その子ブレーカーを使用しなければ、修理前でもそれ以外の子ブレーカーでの電気を使用できます。
ただし、漏電の修繕自体は自分では行えません。また、漏電の原因が家の中に張り巡らされている電線だった場合は深刻な事故を起こす原因になり得ます。したがって、いち早く電気工事会社に連絡してください。

■いわき電気博士が行う修繕
弊社では測定器を使って漏電箇所を一か所ずつ探していきます。これを絶縁調査と言います。漏電箇所を特定した際、もしコンセントが割れて漏電しているようであればコンセントを交換します。また、照明に水が溜まって漏電しているようであれば、照明器具の交換を行います。その他様々な漏電の仕様によって対応プランがございます。

【工事期間】
1日

【工事費用】
絶縁調査費用
15,000〜20,000円
コンセントの交換
8,000円〜
照明の交換・照明代別途
15,000円

ブレーカーが落ちたら、いわき電気博士にご連絡を!

昨今では北部の本来では夏も涼しいと言われる土地柄でも信じられないような暑さを迎えるようになりました。そんな中、必要に駆られてエアコンを設置しようにもブレーカー容量が足りなくて設置に至れないというケースや、そもそもコンセントが足りなくてエアコンが設置できないというケースも珍しくありません。今やエアコンが無ければ命に関わると言われる時代です。

いわき電気博士はいわき市をメインに活動しています。よって、福島県内であれば最短即日で伺えます。夕方でもお構いなければ、遠方でも最速で当日へのお伺いが可能です。まずは万全を期した設置ができるよう、ご家庭の電線のチェック等からお気軽にご相談ください。

【いわき電気博士】

電話番号:0246-623-230

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